こんにちは!うろこです。
朝起き抜けにコップ一杯の白湯を飲むのが体にいい!という温活が、日本でも常識となりつつありますよね。
内臓を温めて体温を上げたり、お通じを良くしたり…でもそのためには白湯の適温は何度だとか、朝食をとる何分前にどれくらいの量を飲むだとか…。たかが白湯といえども、ずぼらな私にとって実はかなり面倒くさかったのですが…。
こちら台湾では、
難しく考えなくていいよ!冷たくなければOK!!
となっちゃうんです。実に簡単。単純明快ですね!
“温活”や“朝飲む一杯の白湯の効用”。私より豊富に知識を備えている方が多いことは間違いないでしょう。
私は「良さそう!絶対体に良いに違いない!」とは思うものの、実践にはつながらないズボラの典型。かりに実践したとしても長続きしません。でも、「これってもしかして温活?もしかして私、ちょっとやれてるかも?」と、今更ながら気づいたのが、台湾人をまねた水の飲み方です。
【私は医療従事者ではありません。以下は医学・科学的な専門知識や根拠に基づいた記事ではなく、私が台湾での生活を通して感じたことを文にまとめたものだということを、あらかじめご了承ください】
ではさっそく、ずぼらな私にでも続けられる簡単ゆるゆる温活(自称)。台湾人はこんなふうに水を飲みます。
そのポイントは3つ。
1.飲み水は常温以上で、24時間365日!
2.白湯の入ったマイボトルを常備し、ひたすらちょこちょこ飲む!
3.風邪をひいているときor生理中の冷たいものはNG!
この3つのポイントを、台湾の人たちがどのように実践しているかは以下のとおりです。
飲み水は常温以上で、24時間365日!
台湾の人たちが生まれながらに心得ている常識、それこそが「冷えは大敵」。こちら台湾では、小さい子供に冷たい水やジュースを飲ませたがらない親はたくさんいます。私の義母も、コンビニで買ってきたジュースや乳酸飲料を、キーンという冷たさがなくなる程度まで室温で置いてから娘たちに飲ませていました。この飲み方の是非は別として(笑)、「冷たいものをなるべく体に入れないようにする」プログラムが、幼少時には思考回路に組み込まれるのでしょうね。特に女性や年輩者は冷たい水を飲むのを常に控えます。そんな人たちにうかつに氷水でも出そうものなら、眉をひそめられたとしても文句は言えません。
台湾の一般的なレストランでは、基本的に水をサーブしてはくれません。ウォーターサーバーやお茶(甘いことが多い)をセルフサービスで、というところは結構あります。飲みたい人は、備え付けのグラスやカップでどうぞ、という感じです。もし冷たい水しかない場合には、「温かいお水をいただけますか?」とお願いすると、一定レベル以上のレストラン(雰囲気で見分けるしかないのですが…)であればちゃんと出してくれますよ。台湾に来た当初、友人とあるレストランで食事をしたときに、友人が少し咳をしたのを目にしたウェイターが「こちらの方がいいですね」とお湯の入ったポットをさっと置いてくれました。「へ?」と首をかしげた私に友人がそのわけを説明してくれ、「そうなんだ!」と感心したのを今もよく覚えています(ポイント3でふれます)。
白湯の入ったマイボトルを常備し、ひたすらちょこちょこ飲む!
飲み水は常温以上、もしくは熱いお湯を加えて温かくして飲むことがほとんどのようです。
台湾の水道水はそのままでは飲めないので、マイボトルを携帯している人が多いです。飲料水は、公共の場所をはじめ、あらゆる場所に設置されている浄水式のウォーターサーバーで補給できます。たまに日本へ帰ったときもマイボトルを持ち歩くのですが、ボトルの水を飲み終わっても補給する場所をなかなか探せないんですよね。水道水を入れれば良いと言えばそのとおりなんですけど…。そんなとき、台湾のウォーターサーバーが恋しくなったり、そのありがたみに気づかされたりします。
大体のウォーターサーバーでは、“冷水or温水(常温)or熱湯”を選べるようになっています。そこで常備しているマイボトルに自分の好みの温度の飲料水を注ぎ入れるのですが、女性や年輩者で“冷水”を選ぶ人ってあまり見かけません。若さみなぎる(笑)男性はやっぱり飲んでますけどね(笑)。
どんなに暑い夏の日も、多くの人が“温水(常温)”か、“温水(常温)”を6割くらい入れて、残りの2~4割は“熱湯”を加えるんです。ってこれ私、ある時ふと気になって以来、台湾の人たちが“冷水or温水(常温)or熱湯”のどれを選ぶかを、ついつい見てしまうんです(ジロジロは見てませんよ)。印象としては、“冷水”を選ぶ人はけっして多くはない、ということ。そして、暇さえあれば水を飲んでいます。つまりみなさん、一日に何度も注ぎ足しに行ってるんですね。もう「モデルさん?」ってくらいに。確かに、冷たい水はたくさんは飲めませんが、温かい水をちょこちょこ飲むことには、あまり負担は感じないですものね。
マイボトルを忘れたり、水質や成分にこだわった水が飲みたい人は、もちろんスーパーやコンビニでミネラルウォーターが買えます。冷たい飲み物コーナーに並んでいますが、常温のものも必ず店頭に並んでいます。在庫としてではなく、冷たくない水を買って飲む人が少なくない証拠ですね。私も以前は「せっかく今買って飲むんだから冷たいのがいい!」と思ってましたが、今はあえて常温の水を選ぶようになりました。(あ、でも水限定ですけどね。ほかの飲み物はやっぱり冷たい方がおいしい。。)
日本でも、「暑い時こそ体を冷やすな」と言われるようになりましたが、氷水などを一気に体に流しこんで体を急速に冷やさないようにするのは、こちらの人にとっては当たり前のようです。
ちなみに、私が通っている漢方クリニックに設置されているウォーターサーバーには、当然、“冷水”を選ぶボタンはありません。
風邪をひいているときor生理中の冷たいものはNG!
こちらの人は風邪をひくと、普段にも増して水を飲みます。私が風邪をひいていることを知ったら、必ず「お水たくさん飲んでね♪」と口を揃えて言います。つまり、「水をたくさん飲んで、尿や鼻水と一緒に体内のカゼ菌を排出しちゃえ~」ということなんだとか(諸説あり)。ポイント1でも少しふれましたが、「冷水は飲まない、絶対に」。もちろんこれも体を冷やして抵抗力を落としてしまわないように、なのだだそうです。また、風邪で食欲のない時の栄養補給として、牛乳や卵を使用して作ったプリンなどを子どもに食べさせることはありますが、冷たいアイスクリームやかき氷などは食べないし食べさせないですね。
また、女性にとって生理中は特に体を冷やしてはならない時期。冷たい水やドリンク、アイスクリームなどにも一切手をつけず、ひたすら白湯を飲んでいます。温かいお茶やコーヒーは?となるのですが、体を冷やす作用をもつものもあるので、やはり白湯を飲んでいる人の方が多い印象ですね。冷たいもので体を冷やさない、この意識が常に働いている人が、ここ台湾にはとても多い気がします。欲望に逆らえない私、生理中にアイスを食べて、さんざん叱られてきました…。
思い返すと、日本にいた頃の私は典型的な“意識低い系”で、そもそも水を飲むこと自体少なかったです。そんな私が、水の温度にまで気を配るはずはなく…。
でも、台湾で暮らしはじめ、台湾人の水飲み習慣を目にし、できる範囲でまねするようになってから、一日に飲む水の量は間違いなく増えました。日本にいるときは、水よりお茶!と思っていたのですが、今は家でも外でもちょこちょこ白湯を飲む毎日です。(単にお茶を飲むのが面倒くさくなったというズボラ説もありますが)。そして、冷たい水を飲む機会が圧倒的に減りました。温度にはこだわっていません。熱湯を既定の温度まで冷ますこともしません。自宅でも外でも、常温水に適当に熱湯を足して飲んでいるだけです。薬を飲むときでさえ、常温水に熱湯を少し足して飲んでいます(この私が、です)。本当にすべて適当。でも難しく考えず、適当に、ゆる~くやることが習慣化につながったんじゃないかな、と思います。
この“ゆるゆる温活”。自分の体調に与える効果を「これだ!」と実証できるほど深く考察したことは、正直ありません(すみません)。ただ改めて考えてみると、私の体調にあらわれた変化が2つありました。
ひとつめは、便秘が改善したこと。
私、日本にいた頃はしょっちゅう便秘薬のお世話になってたんです。吹き出物は多いわ、体重は増える一方だわで「便秘に効果がある」といわれるものは、とりあえず買ってみよう、とつぎ込んだお金は相当な額だったはず。台湾に来てからも、ずっと便秘に悩まされてきました。そう、悩まされてきたんですけど…。あれ??今は便秘薬を飲む機会がぐっと減ってるんですよね。最後にいつ飲んだかも思い出せないくらいです。もちろん「毎日快腸で~す」と胸を張っていえるほどではありませんが。でも、10年前と比べると「これはエライ違いだわ~」と今さらながら驚かされます(気づくの遅すぎ)。
ふたつめは、体温が少し上がったこと。
自分は寒がりで冷え性だと、現在もそう思っているのですが、このコロナ禍で毎朝の検温が日常化し、自分の体温が毎日36℃を超えていることに気がつきました。
平均36.2~4℃といったところでしょうか。以前の私は体温が36℃を超えること自体、めったにありませんでした。35.8℃、これがたまに検温した際に見慣れた数字でしたね。
体温が0.5℃上昇することが身体におよぼす変化や影響を、ズボラな私はもちろん考察したことはありませんでしたし、専門家ではないのでここで解説する立場でもないので。ただ、自身の身体にどんな変化があったかを考えてみて、思い当たったことがあるといえばあります。
年間を通して「手があまり冷たくなくなった」、これですかね。寒い冬でも少し動けば指先に感覚が戻り、またその時間も持続するようになった気がします。ただ、足はまだまだ。こちら台湾もこの冬はかなり寒かったので、耳と足にしもやけができてしまいました。周りの台湾人たちの「しもやけ?なんで??」という反応、ご想像いただけるかと思います…。
ですので、私の温活はまだまだちゃんとできていないし、まだまだ修行を続けなければならないということですね。
以上が、台湾の人たちの水の飲み方をまねてみた私に起こった(であろう)体調の変化でした。
「冷たくない水を、なるべくたくさん飲む」習慣が、私の体質改善にどれほどの効果をもたらしたのか?まったく意識せず、ただ何となく台湾の人たちをまねて水を飲んでいただけなので証明する術はありません(またまたすみません)。おそらくほかにもさまざまな要因や、生活習慣の変化がプラスに作用し、現在に至るのではないかと思います。でも、この水飲み習慣が私の健康に悪影響を及ぼしたことはない、ということは確かに言えると思います。
もちろん、台湾の人たちが年がら年中、水ばかり、白湯ばかりを飲んでいるわけではありませんよ。
タピオカミルクティーやマンゴーかき氷などの有名店はいつも長~い行列。台湾人、美味しいもののためには並ぶことをまったくいといません。
ビールに氷を入れて飲む人だっていっぱいいます(ここで氷なんかい!?ですけどね)。
ですので、メリハリつけて、習慣づけて、ゆる~く長~く続けることが大事なんでしょうね。
台湾人に見たこの水飲み習慣、やっぱり1年を通して習慣づけることに意味があると思います。
そのためには、暑い夏と寒い冬に、以下のことを心がけるだけで良いと思います。
夏:やっぱり冷たい水を飲みたい⇒ でもなるべく常温以上で!
冬:そもそも水自体飲みたくない⇒ 白湯のちょこちょこ飲みを!
以上、私が見て、まねをしている台湾人の水の飲み方3つのポイントをご紹介しました。
最後に、もう一度おさらい。
1.飲み水は常温以上で、24時間365日!
2.白湯の入ったマイボトルを常備し、ひたすらちょこちょこ飲む!
3.風邪をひいているときor生理中の冷たいものはNG!
「体を冷やしたくない」「水を飲む習慣をつけたい」という方に、少しでも「なるほど~」と思っていただければ幸いです。そして、無理のない範囲で生活に取り入れていただければ、とてもうれしいです。
©うろこ