コミュニケーション

台湾人とのコミュニケーション術。「誰?この人??」は気にしない!

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こんにちは!うろこです。

現在も続くコロナ禍。外国との自由な行き来ができなくなって久しくなりました。
なかには、「本当は台湾への留学や赴任を予定していた」という方も多くいらっしゃるでしょう。
でも、またいつか、台湾での長期滞在が実現可能となった際に、台湾人とのコミュニケーションを深めていくうえで、「これを知っておけば気持ちがちょっと楽かも」と思える考え方のヒントをご紹介します。
本当に些細なことかもしれないですが、私自身が経験して「なるほどそうか~」と思ったので。

とはいっても、コミュニケーションといってしまうと範囲が広すぎるので、今回は「こんど一緒に食事しようよ♪」と台湾人に誘われた場面を想定して解説しますね。

仮に、台湾人Aさん(同性でも異性でも)に「こんど一緒に食事しようよ♪」と誘われたとき、あなたがしておくべき心の準備のポイントは3つ

ポイント

1.一緒に食事するのはその人(たち)だけとは限らない
2.「誰??」という人が来ても気にせず、無理にがんばらない
3.友達としての距離は、焦らず、少しずつ縮めればOK

この3つを知っているだけで、当日の気持ちの余裕が違ってきますよ。
では、簡単に説明していきますね。

ポイントその1

一緒に食事するのはその人(たち)だけとは限らない

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台湾に来たばかりで心細いなか、やっと「この人といい友達になれるかも?」と思える人に食事に誘ってもらうと、本当に嬉しいですよね。そう、もちろん喜んでいいんです!ただ、当日びっくりしないでください。なぜなら、

まったく知らない人を連れてくることが多いから。

本当に、「へ?誰?この人??」って人が複数名ついてくることがよくあります。それも「事前の断りなしに」です。
こうして文にしてみると「たいしたことないじゃない」と思われるかもしれませんが、これって意外とショックというか、びっくりするんです。なぜなら、自分のなかで、「この機会にAさんのことをもっと知りたい!」とか「Aさんに自分のことを知ってほしい!」などという「Aさんとの距離を縮めたい期待度」が自分が思っている以上に高まっているから。Aさんと話す言語が日本語であろうが中国語であろうが、台湾というまだ慣れない環境で「やっと誰かと、ゆっくり話ができそう♪」と期待してしまうんでしょうね。それなのに、まったく知らない人をいきなり連れて来られると「それならそうと先に言ってくれればよかったのに…」と少しモヤっとしてしまうんです。

でもですね。この「それならそうと先に言ってくれる人」って、こちら台湾では実はあんまりいないかもしれないですね。
なぜなら、友人としての食事ってそんなふうにしてはじめるものだから。Aさんに悪気はまったくないです。「この人も誘ったら(あなたも、誘った友人も)喜ぶかな?」とか「人数多い方がお互い楽しく話せるかな?」とか思っているんです。もしくは、「(あなたとの)会話が続かなかったらどうしよう…」と心配し、気を遣った結果、あえてほかの友人を誘ったとか、そんな感じです。ですので、少なくともあなたのことを軽視しているとか、尊重していない、という意図はないはず。しいていうなら、我々日本人の「友人との食事にまつわる『報連相』的なものが台湾ではあまり存在しない」となるのでしょうか(笑)。

ですので、「誰?この人??」って人が目の前に現れた場合にあなたはどうすればよい?というのが以下のポイントその2になります。

ポイントその2

「誰?このひと??」という人が来ても気にせず、無理にがんばらない

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これでよいです。
「へぇ~、そうなのね」と思うだけでよいのです。「你好ニーハオ(Helloでも、Hi!でもOK),我是(ウォシ)名前。(わたしは~です)」と軽く挨拶すれば、まずはそれで充分ですよ。
その食事の時間に、あなたとAさんがゆっくりじっくり話をするのは難しいかもしれません。もしかしたら、よく分からない中国語や台湾語が飛び交って、自分だけ会話のなかに入れていないような疎外感をおぼえて「それならどうして私を誘ったの…?」と悲しくなるかもしれません。でもよく考えたら日本ででも、友達がその友人を連れてくるとか、「この話題、みんなは楽しそうだけど、私はそうでもないかな…」と感じる場面に出くわすことってありますよね?

つまり、「誰?この人??」っていう人が現れたときに、あなたがモヤっとする原因は、Aさんや一緒に来た知らない人が台湾人だからではなく、「ほかのだれかも一緒だという『事前の断り』がなかった」、これに尽きると思います。
こんな些細なことでモヤモヤする必要はないのは自分でも分かっているのに。分かっているけど「せっかく誘ってくれたのだから」と小さな手土産まで用意してきた(でも数が足りないから渡せない…)自分自身に嫌悪感を覚えたりしちゃうんですよね。私にはそんな経験があります。
でも、Aさんに言わせれば「二人きりで食事しようなんて言ってないよね?」となるでしょうし、「良かれと思って」ほかの人を誘ったことが、まさか否定的に受けとられてしまうなんて…、と逆にショックを受けるかもしれません。
そう、これぞまさしく国や文化の違いによる「ミスコミュニケーション」ってやつですね(笑)。

ですから、あなたが楽しみにしていたAさんとの食事は、もしかしたら期待していたものとはかけ離れていたものとなるかもしれません。でも、「そうなんだ、なるほどね~」と受けとめ、気持ちを切り替えてその場を楽しむ。だけど、無理してがんばる必要はまったくありません。日本でやってきたコミュニケーションに加え、意見を求められたときには「自分はこう思う」という最低限の主張ができればまずはそれで大丈夫。これは中国語がうまく話せなくても簡単な英語やジェスチャー、また漢字やイラストで表現すれば、相手に充分伝わりますよ。逆の立場に置き換えれば容易に想像できますよね。あとは、中国語の勉強をするつもりでみんなの会話に耳を傾けるだけで、それなりの時間が過ごせると思います。

そして、3つめのポイントは、

ポイントその3

友達としての距離は、焦らず、少しずつ縮めればOK

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期待していたAさんとの食事が、予想とは違ったものになったとしても、そこで過ごした時間を通してAさんという人への新しい発見があったり、理解もそれなりに深まってAさんとの今後の関係がなんとなくでも見えてくると思います。そこでもし、「やっぱりAさんとゆっくり話してみたいな」と思ったのであれば、今度は自分から誘ってみればいいのです。でもこういうのって、お互い何となく同じような感じ方しますよね。
ここから先は、日本でいるときとそう変わりません。いくら親日の台湾人であっても友達としての相性は必ずあります。ですから、日本でしていたときと同じように、焦らず、時間をかけて少しずつ友達としての距離を縮めていけばそれでOKです。

台湾人の大多数は親日家。でもこのことで、あなたはどうしても「日本人である」というレンズ(ある意味ブランドのような)を通して見られがちです。でもこれはどうしようもありません。ただ、ある程度の付き合いを経たあと、「あなたが日本人だから」ではなく「あなたが大切なともだちだから」と言ってくれる人に必ず出会えるはずです。私は、台湾に10年住んでいながら友達といえる人はびっくりするほど少ないですが、ありがたいことに、私のことを「大切な友達」だと言ってくれる人が数人います。そのなかの1人(台湾人)は、必ず「2人でゆっくり話そうよ」とか「友達も一緒だけどいいかな?こんな人なんだけど」と前もって言ってくれるんです。でもそれは、私から「事前に言ってね」ってお願いしたことはなく、「いきなり知らない人連れて来られたら、なんかモヤっとするのよね~」という彼女自身の性格ゆえだと。それを考えると、やみくもに異文化の違いだと言い切ってしまってはいけないのかもしれませんね。

以上、台湾人とのコミュニケーション術のひとつして、「こんど一緒に食事しようよ♪」と台湾人に誘われた場面を想定した場合に心の準備としてしておくべきことの3つのポイントをご紹介しました。
もう一度おさらいしておきますね。

ポイント

1.一緒に食事するのはその人(たち)だけとは限らない
2.「誰??」という人が来ても気にせず、無理にがんばらない
3.友達としての距離は、焦らず、少しずつ縮めればOK

最後におまけ。
「誰?この人??」が出没しやすいシチュエーション。約束した外での食事以外でもこんなところにもたびたび現れます。以下は私の経験より。

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★友人に「家に食事しにおいでよ♪」と招かれる:
⇒ 自分たちだけが招かれたと思ったら大まちがい。自分が知らない人も呼ばれている確率がかなり高いです。もし食べ物を持参するようなときは「何を持っていったらいい?」とか「何人くらい集まる?」と事前に聞いておけば、気分的に楽かも。「初対面の人も来るらしいゾ」という心の準備もできますしね。

★友人を自宅に招いて食事する
⇒ 招いた友人が「誰?このひと??」って人を連れてやってきます。食事や食器は多めに用意しておいたほうがベター。あと、子連れで来る場合は、割れにくいカップやお皿、スプーンなども必要。実際、食べ物や飲み物持参で来てくれる人が多いです。それでも「これで足りるかな?」と心配な場合は、あっさりデリバリー(Uber Eatsやfoodpanda)を利用すればOK。「ここの〇〇美味しいよ、食べてみない?」とか「前からこれ食べてみたかったんだよね~一緒にどう?」と聞けば、ほぼ必ず「うんうん!食べたい食べたい!」と乗り気になってくれますよ。

★「今から遊びに行っていい?」といきなり電話が来て、「いいよ~」と軽く答えたら、その人の家族や友人まで来ちゃった:
⇒ 「おぉ、そうきたか~」とあきらめる。知らなかったんだから、家が片付いてなくても、おもてなしできなくても仕方ないよね、と割り切ってしまいましょう(台湾人、実際ほとんど気にしないです)。食べ物持参で来てくれるやさしい人が多いので、「そんなん聞いてないんですけどっ!」とネガティブな感情を引きずらないほうが精神衛生的にはベター。とは言えども、そう簡単に気持ちを切り替えられないからモヤっとするんですけどね…とりあえず、美味しそうなものは口に入れておくべし、(笑)。でないと余計イライラモヤモヤします。

こんな感じでしょうか(笑)
私自身、「ここは台湾~」と自分に言い聞かせ、慣れないなりになんとかやっています。私も少しは慣れたのかな?少しは慣れたかも?くらいな感じですかね。でもまだまだ。引き続きぼちぼちやっていきます。

©うろこ