こんにちは!うろこです。
子ども好きな台湾の人たちは、小さい子を見かけるとよく話しかけてくれます。ですので、周りの人に育ててもらっているとありがたい、幸せな気持ちになるのですが、一点気をつけてほしいこと。それが
台湾人は子どもによくお菓子をくれる
ということです。
お菓子をくれること自体、これもありがたいといえばそうなのですが、
アレルギー体質のお子さん、そしてその親御さんは注意!
した方がよいと思います。家を一歩出たら、お菓子、本当によくもらうので。
それでは、私の経験をもとに解説していきますね。
私には娘が2人(小学校低学年と幼稚園年長)いますが、2人とも台湾生まれの台湾育ちです。
夫の家族とは同居していないので、基本的には夫と私の2人での子育てです。
高齢で2人を出産、体力の衰えを身につまされながら、泣いたり笑ったりを繰り返す毎日。私の生活圏に親しい日本人はいません。でも、本当にありがたいことに、周りの人たちがいろいろな面で支えてくれるおかげで、2人とも元気に育っています。
まだまだ小さかった娘たちを連れて買い物に行ったり散歩に出たり、バスに乗ったりすると、必ずと言っていいほど誰かが「あら~、今いくつ?かわいいねぇ~」と声をかけてくれました。
当時、家で娘たちとしか接することのなかった私にとって、そんなふうに声をかけてもらえることは本当に嬉しかったですね。
台湾人は基本的に子どもが大好き。
おかげで私はどれだけ救われてきたか。子育てに孤独感を感じずにここまでこれたか。台湾のみなさん、本当にありがとう!の一言につきます。
でも、これは、私の娘が特別かわいいからとかそういうことではなく(自分で言うな、ですね)、小さい子どもを見かけると、思わず目じりが下がってついつい声をかけてしまうという、まさに台湾人の温かい人柄の表れなのです。
なのですが、
会話がはずんだり、ちょっと顔見知りになったりすると、おしゃべりに加えてかなり高い確率で登場するのが、そう、
お菓子。
お菓子をくれるんです。果物のときもあります。
代表的なものとしては、ビスケット、せんべい、キャンディ、グミ、海苔、でしょうか。
「ビスケット好き?ビスケット食べる?はい!どうぞ~」と、語りかけるその視線は、まっすぐ娘たちの方へ。
母親である私なんて見向きもせず、「じゃあ、開けてあげるね~」と続くことさえあります。
つまり
「この子たちにお菓子あげてもいい?」
という、子どもの親に対する一言がないことが多いんですね。特に年輩の方々。
ですので、小麦や卵・牛乳・果物などの特定の食べ物にアレルギーを持つお子さんをお持ちの方は、うっかり子どもに食べさせてしまう状況をつくらないよう、十分気をつけてください。つまり、
子どもから目を離さない。食べ物を口に入れてしまう状況を作らない。
台湾という異国の環境で、中国語を使ってコミュニケーションをとるということには慣れるでは、実はかなりエネルギーを要します。つまり、中国語でのコミュニケーションに集中するあまり、子どもへの注意力が散漫になりがちになるんです。
幸い、娘は2人とも食べ物に対するアレルギーがないので、神経質になる必要はなかったのですが、まだアレルギー体質かどうか分からなかった当時は、正直気をもんだこともありました。アレルギーだけではなく、ただでさえ食の細い子どもたちに食事前にお菓子を食べさせた場合の結果は明らか、ですよね。
休日に夫が娘たちを公園に遊びに連れていき、公園で子連れや孫を連れた人たちにお菓子をたくさんもらったり食べたりして、その日の昼食や夕食がのどを通らず、夫に対してイラっとしたことが幾度かありました(笑)。
ほかの子たちが食べていると確かに断りづらいし、娘たちだって食べたいだろうから、仕方ないといえばそうなのですが…。状況次第ですね。
私は「わぁ~!良かったね~!じゃあ、ご飯食べたあとで頂こうね!さ、おばちゃんにありがとう言おう!」と
娘たちにお礼を言わせるよう促し、夫にも同様の対応をしてもらうようお願いしてましたね。
なかには「だーいじょうぶよぉ~!ご飯もたくさん食べるよね~!」とあくまでその場でお菓子を食べさせたがる強者も中にはいらっしゃいましたが、たいていの人は「そうだね~お家に持って帰って食べてね~」と言ってくれましたよ。
あと、もらってばかりも気が引けるので、自分たちも少しおやつを持参するようにしていたのですが、必ず「あげても良いか?」を保護者の方に尋ねるようにしていました。アレルギーだけでなく、家庭によって教育方針(チョコは何歳から、等の)もありますしね。こうして書くまでもない、ごく当たり前のことなのですが。
日本に帰省した際にも、公園などで娘たちに声をかけてくれる人はたくさんいました。お菓子をもらうこともたまにありましたが、台湾ほどしょっちゅうではなかったですね。
あくまでも私の体感ですが、日本の方が、食べ物のアレルギーに対しては敏感だし、知識も豊富なような気がします。
もし特定の成分にアレルギーがある子どもにうっかり食べさせたりしたら…?しかもお互い見ず知らずの他人…ということ、これがどれだけ危険で厄介な要素を秘めているか、改めて考えればというより、考えるまでもないことなのですが。
でも、台湾の人たち、とにかくお菓子をたくさんくれます。これは紛れもない事実。断言できます。
娘が幼稚園に通い始めた当初。帰宅した娘が「先生が『おりこうだったから』ってくれたよ!」とチョコレートやキャンディを持って帰って見せたとき、「おりこうだったらお菓子をくれるの!?しかも教育現場で!?せ、先生が!?」と、びっくらこきました。しかもこれがほぼ毎日なのです。なんなら下の子の分までくれたり…。当時は「なんで!?なんで!?お菓子はいらんでしょ!?」と違和感にさいなまれましたが、今はさすがに慣れました。だって、小学生になった今もよくもらってきますから、いろいろ。
「先生のお手伝いをしたらキャンディくれたよ。はい、これは〇〇(下の子)の分だって」てな感じで(笑)。
以上、フレンドリーな台湾人はよくお菓子をくれる、でもアレルギーを持つお子さんはうっかり口に入れないよう注意した方がよい、ということについてお話しました。
私が中国語のなかで一番好きな単語。それは、
小朋友(Xiǎopéngyǒu シャオパンヨウ)
その意味は、小さい子。つまり子ども。
「朋友」は、中国語で「友人、友達」なので、その前に「小」の字を加えると
小(ちいさい)+朋友(ともだち)⁼小さなおともだち⁼子ども
となるわけ。この「小さなおともだち」が私にとっては「なんてカワイイんだ~!」とドツボにはまって以来、好きな中国語ナンバーワンの地位が揺らいだことはありません(笑)。
台湾人(大人)たちが子どもたちに「みんな~!」と呼びかけるときに「小朋友~!」というのですが、毎回、私の中で「ちいさなおともだち~!」と勝手に脳内変換して「カワイイ~」となってしまいます。もう10年経ちますが、変わらず大好き!小朋友~!!
©うろこ